声だけで泣ける…そんな舞台、知っていますか?
最近よく耳にする「朗読劇」。
でも、舞台とも違うし、朗読会とも少し違う…。
「気になるけどよくわからない」「つまらないって声も聞くけど…」
そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな朗読劇の魅力や楽しみ方を、やさしく・丁寧にご紹介します。
大人女子の“ゆるっと推し活”にもぴったりな楽しみ方、ぜひ一緒にのぞいてみませんか?
朗読劇とは?台本を持って演じる“声の舞台”をやさしく解説

朗読劇とは、役者さんが台本を手に持ったまま演じる舞台形式のことです。
見た目はシンプルで、舞台セットや動きは控えめ。でも、声のトーンや間(ま)、ちょっとした所作で物語を立体的に表現していきます。
海外では「リーディングドラマ(Reading Drama)」と呼ばれることもあり、演劇と朗読のちょうど中間のような存在。
視覚よりも“聴く力”と“想像力”が試される、ちょっと大人な舞台です。
演劇や朗読会とどう違う?|朗読劇ならではの特徴とは

「朗読劇って、演劇とは違うの?」「朗読会とはまた別なの?」そんなふうに感じたことはありませんか?
実は“朗読劇”という言葉、最近よく目にするけれど、その違いや特徴がちょっとわかりにくい…という声も多いんです。
朗読劇は、演劇と朗読会の“ちょうど真ん中”のような存在。
台本を持ちながら、声と表情、音楽や照明の力を使って、物語をじっくりと届けてくれるスタイルです。
比較項目 | 舞台演劇 | 朗読劇 | 朗読会 |
---|---|---|---|
セット・演出 | あり | 最小限 | なし |
動き | あり(演技あり) | 基本少なめ | なし(座って読む) |
台本 | 暗記 | 持ったまま | 持ったまま |
声の演技 | +視覚 | メイン | メイン |
想像の余白 | 少なめ | 多い | 多い |
声で泣ける…朗読劇の魅力とは?初心者でも感じる“想像の余白”

朗読劇のいちばんの魅力は、「声」そのもの。
マイクを通して、俳優さんや声優さんの生の演技が、まるで心に直接届くような感覚があります。
さらに、演出で効果音やBGM、照明を使うことで、動きの少ない中にも劇的な展開を感じられるよう工夫されています。
最近では、声優・俳優・アイドルなどさまざまなジャンルの方が朗読劇に出演し、「朗読劇ファン」も年々増加中なんです。
朗読劇には誰が出てるの?声優・俳優・アイドルまで幅広く活躍中

朗読劇には、さまざまなジャンルで活躍している方が出演しています。たとえば、
- 俳優・女優:ドラマ・映画・舞台などでおなじみの方
- 声優:アニメやゲームのキャラクターを演じている人気声優
- 2.5次元舞台のキャスト:漫画・アニメ原作の舞台経験者
- アイドル:ジャニーズ系や俳優業を兼ねるグループ所属タレント
ジャンルを越えたキャスティングが楽しめるのも、朗読劇の魅力のひとつ。
最近では、声優さんのイベントやアニメのファンミーティングの中で朗読劇が披露されることもあり、推しの“声の演技”を間近で楽しめる機会としても注目されています。
過去に話題になった朗読劇5選|初心者にもおすすめの名作は?

朗読劇には、感動系や文学作品、アニメ原作など、ジャンルもさまざま。ここでは、過去に話題になった作品をいくつかご紹介します。
- 君の膵臓をたべたい(朗読劇)
映画や小説でも有名な感動作。朗読劇版では“声だけ”で心を揺さぶる演技が話題になりました。 - 朗読劇ROOM2025
俳優・声優・アイドルなど豪華キャスト27名が出演。
光と音を駆使した“新感覚エンタメ朗読劇”として話題を集めています。 - ハロルドとモード
舞台と朗読の“あいだ”のような作品。俳優さんの語りによって、じっくりと物語が紡がれていきます。 - 響け!ユーフォニアム(朗読イベント)
人気アニメをもとにした朗読イベント。キャラクターの気持ちを、声優さんが丁寧に演じています。 - Reading Concert「Express」2025
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』をテーマにした音楽朗読劇。
2025年5月に北千住で上演され、美しい音楽と幻想的な朗読が好評でした。
朗読劇とひとことで言っても、その表現は本当にさまざま。気になる作品から、ゆるっと入り口を探してみるのもおすすめです♪
2025年に話題の朗読劇まとめ|注目の新作&おすすめ公演

今年も魅力的な朗読劇が続々上演されています。ちょっぴり気になる作品を、ゆるっとチェックしてみましょう。
- 約束の鎮魂歌 -レクイエム-
戦後80年の節目に、平和をテーマに描かれる朗読劇。
Snow Manの佐久間大介さんや緑川光さんら豪華キャストが出演し、京都・舞鶴の地で“声”と“音楽”の力を届けます。 - 銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
幻想的な世界観がぴったりな文学朗読劇。静かなナレーションと音楽が美しく重なり合います。 - 夢から醒めない夢を見よ。
心がじんわり温まるハートフルコメディ朗読劇。
再演されるほど人気で、2025年8月には飛行船シアターでの上演も予定されています。
※情報は2025.7月時点の情報です。
朗読劇の楽しみ方ガイド|初めてでも大丈夫♪おすすめの観方とは?

はじめて朗読劇を観るときのポイントは、“声を味わうつもりで見る”こと。
- セリフのテンポやトーンの変化に注目
- BGMや照明演出も含めて「舞台」として楽しむ
- あらすじを事前に少しチェックしておくと◎
- 表情・仕草・呼吸など細かい演技が見どころに
また、座ってじっくり観る形式なので、長時間立つ必要がなく、一人参加もしやすいのが魅力。
静かな空間でじんわり心にしみこむような時間を過ごせます。
朗読劇にまつわるQ&A|初心者さんの不安をやさしく解決♪

- Q初めてでも楽しめるか心配です…
- A
はじめての方でも大丈夫◎
難しい知識はいりませんし、セリフを聴いていくだけで自然と物語に入り込めます。あらすじを少し読んでおくと、よりわかりやすく楽しめますよ。
- Q双眼鏡って必要?
- A
声の演技がメインなので、なくても楽しめますよ。ただ、推しの表情やちょっとしたしぐさまで見たい方は、小さめのオペラグラスがあるとさらに楽しめると思います。
- Q一人でも行きやすい?
- A
もちろんです♪
朗読劇は落ち着いた雰囲気なので、一人で参加している方もたくさんいらっしゃいます。自分のペースでじっくり楽しめるので、むしろ一人観劇に向いているかもしれません。
- Qどんな服装で行けばいい?
- A
特別なドレスコードはありません。
映画館に行くような感覚でOKですが、カシャカシャ音がする素材や強い香りの香水などは避けるのがマナーです。ゆったり座れる、きれいめカジュアルがおすすめです♪

朗読劇は声の演技がメインなので、双眼鏡やオペラグラスがあると表情まで楽しめます。持ち運びしやすい小型タイプが便利ですよ♪
想像する“心の舞台”を楽しもう
朗読劇は、にぎやかな演出はなくても、声とことばの力で心にそっと寄り添ってくれる舞台です。
観ているというより、“聴いて感じる”やさしい時間。
忙しい日々のなかで、ちょっと立ち止まって、物語に浸る時間を持つのも素敵なことですよね。
気になっていた方も、これをきっかけに、ふんわり心がほどけるような朗読劇の世界をのぞいてみませんか?
あなたの“好き”の世界が、またひとつ広がりますように*